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東日本大震災を受けて県内の200社近い企業が、計1000人超の被災者を雇い入れる意向を示していることが5日、県の調査で明らかになった。愛知に避難してきた被災者たちに雇用の場を提供し、生活再建を後押しする。
県が経済団体などを通じて被災者雇用を呼びかけたところ、中小企業など194社から計924人を雇用できるとの回答を得た。更にドラッグストア大手のスギホールディングス(安城市)が震災で内定を取り消された学生を最大150人採用すると表明。雇用可能な人数は1074人になった。
各社は県内に避難してくる被災者を中心に、ハローワークなどを通じて採用情報を提供。条件が合えば正社員で採用する意向の企業も多いという。県就業促進課は「愛知が受け皿になれるよう官民が協力して取り組みたい」としている。【宮島寛】
4月6日朝刊
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◇風に困惑と警戒 愛知・自民交錯 民主は引き締め
桜が咲きそろう岡崎市の岡崎公園を3日、大村秀章知事を先頭に「日本一愛知の会」のシンボルカラーの真っ赤なジャンパーを着た約20人が練り歩いた。大村知事がマイクを握り「子どものころ、岡崎城の夜桜を楽しみにしていた。元気な岡崎を作ろう」と話すと、花見客が「頑張って」と手を振った。大村知事の隣で、同会公認の新人、園山康男氏が「知事と一緒に愛知を変える」と訴えた。
園山陣営は、自民新人、中根義高氏の選挙ポスターに戸惑う。2月の知事選の時から大村知事を応援してきた園山氏はポスターに本人だけの写真を載せた。これに対し、自民公認で同会推薦の中根氏は大村知事と肩を組むツーショット写真を使った。
園山陣営幹部は「知らない人が見ると誤解する。道義的にどうなのか」と不快感を隠さない。一方、中根氏は「愛知の会の推薦を受けた。今回の選挙を象徴する写真を使った」と説明する。
中根氏は、2期8年務めた父の引退を受け、1月に立候補を表明した。告示前の決起集会には大村知事と自民党県連の寺西学会長がそろって駆け付け、「中根さんを押し上げてほしい」と呼び掛けた。
大村知事の人気に、自民のベテラン現職2人と民主候補は警戒感を抱く。
議長経験者の自民の内田康宏氏は1日夜の個人演説会で「知事選以降、特殊な風が吹いている。後援会の力を信じて戦い抜く。投開票日の10日は市内で家康行列があるので期日前投票に行ってほしい」と求め「初日からこんなお願いをするほど厳しい」と付け加えた。
自民の青山秋男氏は1日の第一声で「議会にはチェックする役割が必要で、何でも賛成、何でも反対では議会の存在はない。大変な強風が吹いているが、シャットアウトして目的を果たさせてほしい」と声を張り上げた。
民主は、前回トップ当選の現職が引退し、全トヨタ労連顧問の西久保長史氏が後継に立った。2人擁立も模索したが、2月のトリプル選で大敗し、断念した。
1人に絞られたが、陣営は引き締めに躍起だ。全トヨタ労連の東正元会長は1日、応援演説で「新人でゼロからのスタート」と強調した。西久保氏は「ものづくりを通して元気な愛知を取り戻したい」と訴える。
自主投票となった公明票の行方が注目される。【中村宰和】
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■岡崎市の立候補者
(届け出順)定数4?5
青山秋男 64 自民 現(5)
園山康男 46 愛知 新
中根義高 38 自民 新
内田康宏 58 自民 現(6)
西久保長史 56 民主 新
4月6日朝刊
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10日投開票の統一地方選・前半戦。東海3県では三重県知事選に加え、愛知、岐阜、三重の県議選で激しい戦いが繰り広げられている。首長政党が勢力を伸ばすのか。既成政党はどう対抗するのか。東日本大震災の影響は。各地の現場から報告する。
◇「減税より復興支援」の声も??愛知
◇連呼まで「自粛ムード」??岐阜
◇「防災対策」の差別化困難??三重
「震災復興で増税するなんてとんでもない」。3日夕、名古屋市内の地下鉄駅前。河村たかし名古屋市長は自身が率いる地域政党「減税日本」の愛知県議選候補の応援で声を張り上げた。被災した東日本を支えるためにも名古屋が元気でなければならない。そのための景気浮揚策として県民税、市民税のダブル減税をする。復興財源確保のための増税などもってのほか??との論法だ。
しかし震災で雰囲気は変わりつつある。3月中旬、名古屋市内の減税日本の県議候補陣営が開いた選挙対策会議では「減税より被災地支援が先ではないか」との声が出た。別の同党候補の運動員は「市議選の時は減税日本の候補が自転車街宣をすると窓から手を振る市民がたくさんいたが、今は違う。熱気が冷めつつある」と言う。
◇
震災は選挙運動のスタイルにも影響を与えている。
岐阜県では3月末、民主と自民、公明の県組織が「被災者の感情に配慮する」として、県議選で選挙カーの運行時間を最大4時間短縮し、候補者名の連呼を自粛することを申し合わせた。
ベテラン現職は告示日の1日、第一声を上げた後、街頭に出る予定をとりやめ、支持者へのあいさつ回りに切り替えた。
自粛ムードに頭を悩ませるのは、現職に比べて知名度の低い新人候補だ。ある無所属新人は「この状況で選挙運動をすることを市民がどう感じるのか分からない。仕方がない」とあきらめ顔だ。
連呼自粛といっても基準ははっきりしない。「名前を2回繰り返したらもう駄目なのか」と疑問をもらす現職も。実際、岐阜市内では、申し合わせをした政党の公認候補の選挙カーが、候補者名を2度繰り返しながら走っていた。
◇
「『負けるな』か。おれも負けへんで」。3月末、津駅前。三重県知事選候補の鈴木英敬氏(36)=自民、みんなの党推薦=は、路上に広げられた白いシートに震災被災者へのメッセージを書く子供を見て言った。
鈴木氏はこの日早朝、県南部・志摩市の近鉄賢島駅を出発し、北部の桑名駅まで約20の駅で降りて街頭演説をしながら被災者への義援金を呼び掛けた。
今回の震災では、三重県でも津波で養殖いかだが流されるなどの被害があった。想定される東南海地震などへの対策が一層切実になった。
他の知事候補の松田直久氏(56)=民主推薦=や岡野恵美氏(58)=共産推薦=も集会などで募金活動をしながら防災対策の重要性を訴える。だが他候補との差別化を図るのは難しい。
原発問題について、岡野氏は「中部電力の浜岡原発の即時運転停止と原発増設構想の破棄」を強調する。他の2候補は演説で積極的に取り上げることはないが、県内での原発立地について鈴木氏は「議論の余地がない」、松田氏も「(住民同意などを盛り込んだ県の)4原則3条件に基づき、合意を得ることは難しい」との姿勢。争点化することはなさそうだ。
4月6日朝刊
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